世の中は九分が十分

7年の不妊治療とか、横浜市保活激戦区での保活のこととか、日々の愚痴とか。ジーナ式で育児してるので?今んとこ育児はイージーモードです!?

7年の不妊治療を振り返る⑪~羊水検査をするという選択~

こんにちは。giraffeです。7年の不妊治療を経て出産したムスメを、横浜市の保活激戦区で育てながら、ジーナ式にて育児に取り組んでいます。今回は妊娠期間中に受けた羊水検査についてのお話しです。

 

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出生前診断。広い意味では、妊娠中に実施される胎児の発育や異常の有無などを調べるすべての検査を意味しますが、産院で説明されるそれは、胎児の遺伝子に異常が認められないかの診断の為の検査であり、私がお世話になった産院では、確定検査として羊水検査が行われていました。賛否両論があることは百も承知ですが、私たちは産院の初診日に羊水検査を希望していることを伝え、切迫流産の状態から回復した直後に実施となりました。日本では、羊水検査で胎児の遺伝子異常が発見された場合の人工中絶率が非常に高いそうです。その為なのか、誰でも希望すれば受けられるという事ではなく、両親のいずれかが染色体異常保因者であるか・染色体異常児出産の既往があるか・高齢妊娠であるか、というどれかをクリアしていなかれば希望ができませんでしたが、私たちの場合は高齢妊娠であることで希望することができました。

受けるためには専門外来で説明を受けること・高度な事前スクリーニングエコーを受けること・そして検査費用は高額であること、というそれなりのハードルはありましたが、安易に受けないためには、必要な抑止力であったと思います。私たちも、決して安易な気持ちで受けたわけではありません。不妊治療中から、もし妊娠したとしても必ず羊水検査は受けると決めていました。そして受けるからには、陽性だった場合は妊娠の継続を望まないことも決めていました。というか、陽性だった場合の判断を決めかねているのであれば、受けることはやめた方が良い検査であると思います。結果待ちの間の心情的にも、陽性だった場合の心情的にも。

私たちはあまりにも長く、原因不明の不妊で治療を続けていました。移植する胚はいつも一般的に高確率で妊娠するという良好胚だったのに、何度移植しても着床すらしなかった。それは、遺伝子レベルで異常があるからかもしれない。そういう不安がずっとあったのです。そして私の年齢と比例して胎児染色体異常の確率が高まっている。今の医学でわかる手段があるならば、いくらかかってもいいから知りたかった。そして陽性だった場合には、夫婦一致で、妊娠は継続しないと決めていました。遺伝情報や障がい、病気で人を差別するべきではないという意味で、命の選別をするべきではないとの主張はよくわかります。けれど、第三者が何かを言ったところで、どれだけサポートがあっても、最終的に子どもを育てるのは私たち夫婦なのです。私たちは、これだけ長く不妊治療をした上で授かった子に遺伝子異常があった場合、心情的に耐え難いと思ったし、経済的にも難しいと思った。だから、陽性の場合は妊娠を継続しないことを決めた上で羊水検査を希望しました。

それでも検査で羊水穿刺される際には、どうか無事でいてくれ、と思ったし(エコーで胎児の様子を見た後、ブスッと長い針を刺すのですが、エコー越しの胎児は驚いて動きを止めたように見えました)、検査結果を待つ間に胎動を感じ始めた時は、陽性だった場合は本当に妊娠継続しない判断ができるだろうかと不安になりました。

結果として遺伝子異常は見つからず、娘は今目の前に存在しています。今現在の心境としては、これから先(今の時点で見た目ではわからないような)病気や障がいが見つかっても、後天的に病気や障がいを持ったとしても、もうそんなことどうでもいいと思っています。心情的にも、経済的にも、どうにでもなると。けれど、仮に第2子を授かったとしたら、その時はまた、羊水検査は受けると思います。

 

出生前検査自体に対してや、結果を聞いた後の判断に対し、本当にいろんな意見があるのは百も承知です。それぞれの意見として思うことがあるのは当然だけれど、でも、周りがとやかく言う事ではないし、自分たちで責任をもって決断しなければならないことです。それぞれに色々な背景があっての、悩んだ末の選択・判断であり、安易にできる決断ではないのだから。夫婦の選択には、誰も口を出すべきではないと思っています。