世の中は九分が十分

7年の不妊治療とか、横浜市保活激戦区での保活のこととか、日々の愚痴とか。ジーナ式で育児してるので?今んとこ育児はイージーモードです!?

7年の不妊治療を振り返る⑤~心の支えになったもの・治療の終結について巡らせた思い~

こんにちは。giraffeです。7年の不妊治療を経て出産したムスメを、横浜市の保活激戦区で育てながら、ジーナ式にて育児に取り組んでいます。今回は7年間の不妊治療を振り返る5回目です。

 

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7年間治療を続けてこれたのは、ひとえに夫がいたからに他なりません。不妊治療は大海原を夫とふたりっきりで航海しているようでした。どっちに舵をきるのかも、進むのか戻るのかも、いつもふたりで決めてきたし、気を抜けば不安や絶望の荒波に飲み込まれてしまいそうだった。そんな中で、夫はいつだって頼もしいパートナーであり、私の心の支えでした。もう辞めたいと思ったことなんて、何度あったかわからない。というか、最後の2年位は、ずっと辞めたい逃げたいと思いながら通院する日々でした。

夫と私は正反対の性格をしていて、何かと気になり、何かと落ち込み、何かと考え込むマイナス思考な私に対し、夫は他人と自分は比べない、落ち込むってなに?、考えても答えが出ないことは悩まない、という性格だったので、時に理解に苦しみ?そして大いに救われました。決して能天気な訳じゃない。なんていうか自己肯定感が強いというか。不妊治療をしていると、自尊心が深く傷つけられるというか、自己肯定感が低くなりがちで(私だけ?)、だからこそそういう夫の存在は貴重であり続けたのです。

治療をはじめて間もない頃、周囲の"子どもはまだ?"の質問にうんざりして塞ぎこんでた時に、子どもがいなくてなにがわるいの?、と言ってくれたこと。友人の妊娠を喜べなかった私に、喜べなくて当たり前だし"おめでとう"って笑顔で言えただけで充分だろ、と複雑な胸の内を肯定してくれたこと。家族になりたいから子どもが欲しい、と言った私に、もう家族じゃん!何言ってんの?と本気で怒ってくれたこと、俺は子どもが欲しいから結婚した訳じゃない、お前と一緒にいたいから結婚したんだ、と言い続けてくれたこと、俺は子どもがいなくても構わないけれど、お前が後悔しないように治療を続けてほしい、と背中を押してくれたこと、貯金額を気にする度に、お金のことは一切考えなくていいから、とさらりと言ってくれたこと。(実際はヒヤヒヤしていたそうです)

感情のふり幅が大きくなりがちな中、いつも冷静に寄り添ってくれました。時には意見が衝突することも当然あったけれど、その度にちゃんと向き合ってくれた。いつも正直に気持ちを話してくれた。心が折れそうな時は支えてくれ、ぽっきり折れた時は適度に放っておいてくれた。夫がいたからこそ続けてこれました。

 

また先述しましたが、最後の2年位はずっと辞めたい逃げたいと思い続けていました。治療をどう終わらせるか、ばかり考えていたように思います。治療は始めるより終わらせる方がずっと難しい。私はこのまま治療を続けていて意味があるのか、いつまで続けなきゃならないのか、妊娠できる日はやってくるのか、辞めたら楽になるのかな、でも辞めたことを後悔しないしない日なんてくるんだろうか。そんなことをずっと考えながら、淡々と治療の予約をし、陰性の結果を聞き続ける日々だったように思います。その頃に何度も何度も読み返していたのがこちらの記事です。

 

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ここに書いてある言葉は、治療を続けていく力にもなったし、治療の終結について気持ちを整理させるものでもありました。体外受精をしている事を恥じる気持ちも消えていったし、子どもがいない自分は劣っていると思う気持ちも少しだけ軽減された。そして、終わらせるならやりきって納得して治療を終結させよう、と思わせてくれるものでした。